商標登録をとることとなり、全く知識のなかった私が一から調べ特許庁に申請し、先日無事特許がとれました。
商標登録の管轄は特許庁。少し独特な書式で、間違えると「拒絶」といって受理してもらえません。さらに払い込んだ特許印紙代は戻らない場合もあるから、申請には気が抜けません。
通常ならば、弁理士という専門の方が代理で取得してくれますが、数万円の費用が別途かかります。しかし件数も少なく、難しい案件でなければ、個人でも比較的簡単に取得できるものでした。
今回は、直接、東京の特許庁に申請書を提出してきました。その際のレポートをお伝えします。慣れない書類というのは、緊張するものです。少しでもお役にたてていただければうれしいです。
商標登録の特許庁申請方法について
特許申請書が整い次第、特許庁に申請します。特許申請方法には次の3つの方法があります。また、それぞれの方法にはメリットデメリットがあります。
- 特許庁の窓口提出
- 特許庁へ郵送
- インターネット出願
方法 | メリット | デメリット |
特許庁の窓口提出 | □申請時に窓口でチェックしてもらえ安心 □特許庁で特許印紙が買える □電子化手数料をその場で支払いできる | ■特許庁までの交通費がかかる ■電子化手数料※がかかる |
特許庁へ郵送 | 簡易書留郵便・書留・特定記録郵便で提出できる | ■間違いに気がつかない ■電子化手数料※がかかる ■電子化手数料支払いが別途必要(遅れると取り消しされる可能性あり) |
インターネット出願 | 費用が抑えられる | ■ネット環境が必要 ■支払い手続きが面倒 |
人生初の登録で、自信もなく失敗したくなかったので、特許庁の窓口提出することに決めました。
特許庁 商標登録費用について
特許庁商標登録費用については「商標登録出願料」と審査を通過した後に「 商標登録料」が必要です。また「 商標登録料」は5年分と10年分どちらかを選択可。詳しくは下記の通りです。
商標登録出願料 | 3,400円+(1区分につき8,600円) ※書面での手続きには別途電子化手数料が必要(※電子化手数料:2,400円+(800円×ページ数)) |
(5年と10年を選択) | 商標登録料(1区分につき17,200円) 5年分納付の場合 (1区分につき32,900円) 10年分納付の場合 |
特許庁への行き方について
東京都千代田区霞が関にある特許庁は、駐車場はありません。電車で行くことにしました。丸の内線千代田線が通る「国会議事堂前」で下車し、3番出口に出ると、「総理官邸前」の交差点に出てきます。この交差点を左に曲がりあとはまっすぐ進むだけ。国会記者会館や総理官邸などテレビで見たことがある風景を目の当たりにし、少し興奮気味に……。
外堀通りに突き当たり、角にある16階建てのグレーのビルが特許庁。正面玄関から入ります。
商標登録 特許庁の住所と登録受付時間
施設 | 通産省 特許庁 |
住所 | 〒100-0013 東京都千代田区霞が関3丁目4−3 B1F >>地図で見る |
電話番号 | 03‐3581-1101 |
休館日 | 土日祝 |
窓口時間 | 9時00分~17時00時 |
特許庁商標登録窓口で手続き
入庁するまでにいくつかの手続きが必要です。
- 玄関に入ると入館のための受付票を記帳台で記入し、手荷物検査を受けます。
- 自動ドアで中に入ると受付があります。受付票と身分証明書を提出して「一時通行証」をもらいます。
- 「一時通行証」で受付ゲートの機械にかざして、初めて入館できます。
「一時通行証」は紐を首にかけておきます。
国内特許受付窓口
受付ゲートと同じ階に特許申請窓口があります。
窓口で申請書のチェックをしてもらった
良かった郵送やインターネットでも良かったのですが、不安しかなかったので特許庁の窓口で提出前にチェックをしてもらいました。「初めてなのでよろしくお願いします」と伝えると笑顔で対応していただけました。あくまでも提出前の簡単なチェックだけですが、一通り見てもらえて本当に良かった。
パソコンで入力した申請書ではありますが、万が一間違っていても、入力している文字は、手書きでの修正も可能だそうです。(修正印も不要)
書類は問題がなく、印紙を貼って申請できそうです。同時に印紙代の金額も確認してくれました。
電子化手数料もその場で支払うことができます。
特許印紙
特許申請には特許印紙が必要です。(特許印紙は通常の印紙とは異なるので注意)
特許印紙は、集配業務を行う大きな郵便局で購入できます。特許庁内1階に特許印紙販売所があります。所定の印紙を購入しその場で申請用紙に貼ります。
特許印紙が貼れたらこれで申請書は完成です!
申請書のコピーについて
特許申請書をコピーを取りたい場合は、特許庁でもコピーできますが、特許庁地下のコンビニなら1枚10円でできます。
ただし特許印紙を貼った申請書は、カラーコピーできません。(法に抵触するので必ずモノクロにします)
再度窓口で申請
全てが終われば、再度窓口に行き提出して完了!
紙での申請の場合、申請窓口でデータ化の手数料を予め支払うことができます。
データ化手数料は後日、支払うことも可能ですが支払い期限が発生し忘れてしまうと失効することもあります。せっかく特許庁まで来たので先に支払っておく方が安心ですね。
今回2枚に申請書がまたがったので4,000円支払いました
特許庁商標登録申請後
申請後は、ちょうどお昼時になったので、特許庁地下の食堂で日替わり「カツ定食」を食べて帰りました。このボリュームで550円!2つの小鉢は選ぶことができました。安い‼
なかなか入館できない場所なので、貴重な体験をさせていただきました。
帰りは、「一時通行証」をゲートに返却して終了です。
今回の商標登録は、初めてのことばかりで慎重に行いました。申請は意外と簡単でした。要領も得て自信もついたので次回申請する際は、一番お安いネット登録にしてみます。
特許庁商標登録後のおおまかな流れ
出願後のおおまかな流れは、次の通りです
- 出願後、受領確認書が特許庁から届く(3週間後くらい)
- 電子化手数料を支払う(窓口で支払い済みであれば不要)
- 審査結果が出る(半年くらいかかります)
- 合格後、登録料を納める(期限内に登録料を納めないと無効になります)
審査の結果が出るまでかなり時間がかかります。早めに申請をしておきましょう。
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