会社勤めを辞めてフリーランスになる人が増えています。時間や場所に縛られない働き方。
特に女性は、出産、育児、親の介護、自分自身の体調不良という理由から、無理なく働けるフリーランスという選択をする人が多いのではないでしょうか?
私自身は親の介護という大きな理由で、フリーランスに転身しました。前職の仕事は季節的に大きな負荷がかかりその時は残業も多い職種でした。子供も大きくなったので大きな収入がなくても、親に気をかけてあげながら、無理をしない方法で長く働ける方法がフリーランスだったのです。
女性がフリーランスで働く実情をお伝えします。
女性フリーランスの実情
フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によると、フリーランスの男女比は男性43.1%女性54.1%と女性の比率が高くなっています。
出産など女性に負担がかかるライフイベントをきっかけに始める人が多いフリーランス。
職種としてはクリエイティブ・Web・フォト系が26.6%と最も多く26.6%。続いてエンジニア技術開発系、出版メディア系と続きます。これらの職種は、パソコンで仕事ができるものです。
気になる年収ですが200万円以下というのが約3割で最も多いのが実情。収入に関して少し寂しい感じです。
仕事を控えめにする人もいるようですが、その他にも企業という後ろ盾がない分、仕事を獲得する際にも強く出れず、低賃金で引き受けてしまうということがあるようです。
フリーランスを始めたばかりは、自信がなくどうしても見積額を低く設定しがちでした
女性フリーランスの後悔
私自身女性でフリーランスになって2年が経ちました。女性フリーランスのになってよくある後悔については、次の項目があげられます。
- 孤独でさみしい
- 保育園が決まらない
- カードやローンが組めない
- 仕事と家庭の時間の線引きがむずかしい
- キャリアプランが立てられない
- 社会保険の自己負担が増える
孤独でさみしい
会社であらば、相談に乗ってくれる仲間がいますが、在宅でのフリーランスは孤独です。全て自分で解決していかなければいけません。
私自身、クライアントから依頼を受けることには、自分の経験内だけでなく知らないことも多く存在します。特許申請や税金関係申請も、全て自力で調べながら進めました。
孤独でさみしさはありましたが、やっていくうちに経験が増え大きな自信になっていきました。
保育園が決まりにくい
未就学児のお子さんをお持ちの方でよく聞くお話です。
多くの保育園入園選定にポイント制を採用しています。安定した雇用や長時間の勤務がポイントを高く評価されるので、フリーランスには不利です。
対策として公立だけでなく私立や認可外保育園なども検討しながら、保育園を見つけていくと良いでしょう。
カードやローンが組めない
フリーランスは収入が不安定であるため、金融機関からの信用が得られません。カードやローンは在職中に作っておくのが無難です。
社会的信用度を上げるためには、きちんと社会保険の支払いをすること。確定申告をすること。またメインバンクを決めてその銀行から信頼を得ることが大切です。
仕事と家庭の時間の線引きがむずかしい
女性のフリーランスが良く感じることは、仕事と家庭時間の線引きの難しさです。
会社であれば、家を出ればあまり家庭の事を考えず仕事に没頭できます。しかし在宅の仕事となると宅配便の対応、家族のお昼ご飯の準備、掃除に育児と中断することが増えます。
キャリアプランが立てにくい
会社であればステップをふみながら、キャリアアップをしていきます。しかし組織にいないフリーランスであれば、ずっと同じ作業者であり続けることになりがちです。
自己投資としてセミナに参加したり、同業者やフリーランスコミュニティに参加し、情報交換やサポートを受けながら自己啓発していくことが大切です。
社会保険の自己負担が増える
今まで会社が半分負担していてくれた社会保険の費用を、全額支払うことになります。これは地味にきついです。特に会社を辞めた翌年は、前年分が反映されるので覚悟が必要。
内容については次の通りです。
- 国民健康保険
フリーランスは会社員のように健康保険組合に加入することができないため、国民健康保険に加入することになります。国民健康保険の保険料は前年の所得に基づいて計算され、自治体ごとに異なります。一般的には所得が高いほど保険料も高くなります。 - 国民年金
フリーランスは厚生年金ではなく国民年金に加入します。2024年度の国民年金保険料は月額16,610円です。国民年金は定額で、収入に関係なく一律の保険料が設定されています。 - 介護保険
40歳以上のフリーランスは、国民健康保険と一緒に介護保険料も支払う必要があります。介護保険料も前年の所得に基づいて計算されます。 - 労災保険と雇用保険
フリーランスは原則として労災保険や雇用保険に加入することができません。ただし、特定の職業(建設業など)に従事している場合や、一人親方労災保険に加入することで労災保険を利用できることがあります。また、フリーランス協会などの団体が提供する保険に加入することで、一定の保障を得ることができます。 - 小規模企業共済やiDeCo(個人型確定拠出年金)
厚生年金分がない分、将来的にもらえるフリーランスの国民年金額は、老後をまかなえるほどありません。
老後の資金を確保するために、小規模企業共済やiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入することが推奨されます。これらは税制優遇があり、将来の年金として活用できます。
年間給与収入が130万円未満であれば、扶養家族になるという手も
女性フリーランス在宅のメリット
- 柔軟な働き方が可能
- 自己成長とスキルアップ
- 自己決定権の拡大
- ストレスの軽減
- 副業の可能性
柔軟な働き方が可能
自分のライフスタイルで時間を自由に設定できるのがフリーランスの最大のメリットです。会社勤めしていた朝の慌ただしさは全くありません。部屋の掃除も納得いくまで出来てしまいます。
在宅フリーランスなら通勤時間に揺られることもなく時間の節約に。仕事の時間を調整しながら、育児や介護だけでなく自己啓発にも時間を使えるのがメリットです。
自己成長とスキルアップ
フリーランスになれば、個人の小さな会社なので、色々なことを一人でこなさなければいけません。
幅広いスキルが身につき自己成長に繋がります。
自己決定権の拡大
会社員の頃はやりたいことも、他の人の同意や稟議を上げていかなければなりません。
フリーランスは誰に遠慮なく仕事を選び、決定していくことが増えます。
ストレスの軽減
会社にいると色々な人間関係が面倒なことがります。
管理職の席で延々怒られている人を目の当たりにしたり、いじわるをされたりとストレスが蓄積。
人間関係のわずらわしさが全く感じないのがフリーランスの良さでもあります。
副業の可能性
フリーランスであれば多くの副業をすることができます。スキマ時間を使ってやりくりできます。
収入源が増えるのでやり方次第では、会社員の頃よりも収入がアップするかもしれません。
フリーランス女性 在宅での仕事
フリーランスは自己責任につきます。社会的には評価されなかったり、経済的に辛い一面もありますが、逆にメリットの部分を最大限に活かしていけば、後悔することなく仕事ができることでしょう。
女性にふりかかる待ったなしの出来事、出産、育児、親の介護などで、全く仕事を辞めてしますのは勿体ないことだと思います。
いつも誰かの為だけでなく自分のために仕事を持ちながら、社会とつながることが大切。
そこでちょうどいい形なのが、在宅で仕事をこなすフリーランス。手に職のある人以外にも、今やPC一つで色々なことがこなせます。
自宅で出来る仕事探しについては、知り合いからもらう案件だけでなく、クラウドワークスなどで仕事の案件が多く存在しています。まずは今の仕事をしながらでも始めて様子をみるというのも、いいかもしれません。
▼仕事案件「クラウドワークス」の詳細については
CrowdWorks
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